新作/君が主で執事が俺で〜お仕え日記〜/忠誠を誓う口づけを…

第51回 2009/ 1/18

ごきげんよう。

ごきげんよう。


マリア様がみてる4thが始まりご機嫌なのえるです。



さて、前回・前々回とミーティングの様子(?)を報告しましたので、今回は別カテゴリ

のお話をしてみようかと。



【ゲーム製作ウラ話(2)「演出の追加とボツ案 その1」】



PS2版への移植にあたり、タカヒロさんより「演出とか好きに追加しちゃってOK!」

とのお許しを得ていましたので私的判断最優先で作業しました。


色々と追加した演出の中でも、鳩ねぇが技を繰り出す演出。

PS2版では無駄にエフェクト追加したりしてましたが…この技、最初何のパロディか

私は認識できていませんでした。



のえる 「そういえば、鳩ねぇがベニに繰り出した技って元ネタなんです?」

タカヒロ「あれはギルティの紗夢で『我羨惚』。CGは途中のカットだけどね」

のえる 「……ああっ! そういえば!」

タカヒロ「ちょっとギルティやってないとアレはわかりにくいかも」

のえる 「すみません、やってるのに気付きませんでした。というか…」

タカヒロ「?」

のえる 「鳩=鳥つながり+あのポーズで一輝の『鳳翼天翔』だと思ってました」



という会話をした覚えがあります。

もしこの会話をしてなかったら、あの鳩ねぇの技を出した時の演出は車田風になっていた

と思います。

(既に頭の中には車田風フキダシ演出+擬音画像表示のプランができてました)


まあ間違いに気付いて意図していたパロディに合わせた演出になりました。

その時に「天上天下唯我独尊」の「我」を「弟」変更することも思いつきました。


ちなみにコレ(↓)は開発時の演出調整中のスクリーンショットです。

製品版とは「天上天下〜」のフォントが違います。




他にも格闘ゲームの演出をアレンジして組み込んである部分とかありますが、(留守番

していたナトセが大佐の帰宅ですっとんでいくシーンは阿修羅閃空)その中でも、どう

しても入れたかったけど、入れるほどよいシーンが見つからなかった演出があります。


これは演出が先に思い浮かんでしまい「どっかに組み込めないかな〜」と思ったのです

が結局ボツにした演出です。



それは…「ナトセさんが瞬獄殺をする」というモノでした。


ナトセさんといえばバツグンの格闘能力。それに加えて製作上で大きく演出に左右され

る立ち絵。これが、


 片足を上げた構えるポーズ  → 瞬獄殺の移動ポーズ

 こちらに背中を向けたポーズ → 瞬獄殺のフィニッシュポーズ


に使えるではありませんか!

おまけに最後背景に表示する文字(瞬獄殺の「天」)については


 夢の従者 → 夢の付き人 → 「夢」に付く(+)「人」 → 「儚」


で「儚」という文字が意味もありそうで雰囲気もピッタリ!

よっしゃ! どっかに使ってやれ! と思ったのですが…


結局つかえる箇所がなかったのです。

ゲーム冒頭のゆとり少年たちを追い払うシーンではまだキャラが出てきてないので早す

ぎますし、揚羽様ルートで刺客を撃退するシーンでは直後の揚羽様のバトルがとてつも

なく地味になってしまうので、バランス重視で入れれませんでした。



そんなワケで入れれなかった瞬獄殺ですが、背景に「天」とか表示される演出だけは

揚羽様ルートの麻雀に入れてみました。


まあ、この麻雀についてもタカヒロさんと色々話したのですが…それはまた別の機会に。



それでは今回はこのあたりで。ごきげんよう〜。



境界蛇足


劇場版「空の境界」の画コンテ集が売ってたので買ってきた。

私は絵コンテ集とか結構好きなので非常に嬉しい。

コンテ集と製品をてらしあわせて「どんな演出を意図したのか・出来たのか」を見るのが

好きなんです。

考え方の参考みたいなモンです。


日記もついに51回です。

51と言えばイチローの背番号です。

WBC応援してます。G.Fです。こんにちは。



野球は割りと好きなんですよね。

仕事現場では、野球の話は応援している球団で対立する事が

あるので割とタブーと聞きますが、時々、野球話を漏らした

人には注意深く擦り寄って、話をすることがあります。


第一回のWBCの時も、収録現場でそわそわしながら、

その時のブッキングマネージャー(野球好き)と結果を

気にしながら仕事をしていた記憶があります。

優勝の時なんかはとても気分良く仕事が出来ました。


テンションに影響するくらい応援したのは久しぶりでしたね。

学生時代は毎日テンションが変わって大変でした。

最近は野球全体が好きなので、特定の球団というよりは

個人であったり、名勝負に熱くなったりです。

あ、もちろん自分ではキャッチボールもままなりません。


国際試合は好きな選手が集まって共闘するので、特に好きです。

なんていうか、最終回付近で今まで戦ってきたライバルたちが

駆けつけるみたいな熱さですよね。(反対意見は受け付けません)



さて、のえる氏が君あるの演出について書いていますが、

タカヒロさんの許可をいいことに、本当に色々やっていましたね。

もちろん、タカヒロさんの作品を愛す故に、時には「これはこの作風には合わない!」

などと一人悶絶しながらアイディアを練っていました。

自分もディレクターの身でありながら、のえる氏のその辺のバランスには

一目置いていたので、演出案をのえる氏にお伺いを立てる、という場面もありました。


しかし今回の、のえる氏の日記には一つ言いたいことがあります。


>のえる 「鳩=鳥つながり+あのポーズで一輝の『鳳翼天翔』だと思ってました」


あのシーンは指を突き出した片手のポーズ、なれば、勘違いするにしてもそれは

『鳳翼幻魔拳』の方が妥当である! ということです。

当時は言えませんでしたが、今ようやく言えました。すっきりです。




さて、すっきりしたところで、今週も『まじこい』のキャストが発表されました。

今回は2−Fや2−Sのクラスメート3名ということで、メイン格の発表が終わったので

若干気を抜いていましたが、やはり油断は出来ません。

今回自分が一番気になったのは、熊飼満です。空腹時の豹変の様子は必聴です。

甘粕、不死川の女生徒両名も、ビジュアル、口調にぴったりのキャスティングです。

人数が多いと、サブキャラの全てにまで気を使うのは大変だと思いますが、

キャラクター表にサブキャラも多く掲載している事からも分かりますが

キャラクター作りに手抜かりが見えません。

発売前からサブキャラクター達にまで親近感を覚えるのは流石ですね。

色々と参考になります。



それでは今週はこの辺で。



ディレクター G.F

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